エルダーさんの活躍 ~エルダー研修を開催して~
エビデンスに基づいた看護の提供を求められる中で、日本の看護基礎教育は知識教育のために講義が増え、臨床実習の時間が削られてきました。その結果、臨床指導者による卒後教育の充実化が図られ、プリセプターナース、エルダーナースが誕生しました。
エルダーには「先輩」という意味があります。新人看護師の教育はもちろん、プリセプターの相談、他のスタッフとの連携を図ってくれる重要な役割を果たしてくれている人達です。エルダー役割を担う人達には、基本的な知識や技術に加え、経験や学習で得られた知識や技術、人間力が備わっています。今年度は、これまでのプリセプター・エルダーの合同研修から、年2回のエルダー研修へと変更しました。
研修に参加したエルダーさんからは、新人看護師さんが看護の基本的技術や知識を安全に習得でき、職場に適応できるように支え続けようとする気持ちが伝わってきました。
独り立ちへの不安と闘っている新人看護師さんの姿をあたたかく見守り、困った時には誰よりも早く気づいて声をかけてあげているエルダーさん。皆さんのお陰で、新人看護師さんは確実に成長しています。エルダーさんが、新人看護師さん、プリセプター、他スタッフとの関係を“繋ぐ”役割を果たしてくれているからだと、感謝しています。まだまだ中盤ですが、私も新人看護師さんの個性を大切にしながら、これからも一緒にサポートしていきたいと思います。
人材育成・採用担当主任 小川