チームの一員としての行動を学ぶ ~新人看護師6ヶ月研修①より~

病院では、様々な職種の人達が連携・協働し、それぞれの専門性を発揮しながら、患者さんが望む療養の実現に向けたサポートをしています。看護師も、患者さんにより効果的なケアを提供するために、チームで動いています。そのため、新人看護師の頃から、チームの一員だと自覚し、役割を理解した行動がとれることが求められています。新人看護師6ヶ月研修では、医療におけるチームワークの重要性を理解し、どのような行動を取ればチームの一員になれるのか、皆で考えました。

チームの一員としての行動を学ぶ
チームの一員としての行動を学ぶ

病院が求める価値や利益は、患者さん、ご家族が満足した結果、得られるものだと考えられています。一人一人のニーズは違いますが、自分が病気で入院した時に満足に繋がる看護について考えることが大切だと感じています。そのため、研修は演習を中心に進めていきました。演習の内容は、①自分が入院したときにどのような看護を受けたいか②そのために今の自分に必要なことは何か③院内の医療チームや多職種における看護師の役割を踏まえ、④チームの一員になるための行動について考えてもらいました。新人看護師さんからは、「チームの一員として自分のことを考えるのはまだ難しい」という思いを抱いている反面、チームワークの重要性が理解できたようでした。「自分がチームの一員として出来ていることと出来ていないことが分かった」ため、「報告・連絡・相談を確実に行っていく」「責任をもって患者さんの観察、看護をしていきたい」など前向きな姿勢が見られました。特に印象に残ったことは、新人看護師さん達が、院内で働く上で、事務員さん、清掃員さんなどの職種を挙げてくれたことです。患者さん・ご家族の入院生活が安心して送れるためには、とても大切な視点だと思いました。多くの職種の方の役割を認識し、お互いを尊重しながら、仕事を進めていって欲しいと願っています。

チームの一員としての行動を学ぶ
チームの一員としての行動を学ぶ

新人看護師さんとしては、まだまだチームの一員として役に立てていないと感じていることでしょう。でも、みなさんはもう立派なチームの一員なのです。新人看護師6ヶ月研修ではグループメンバーの一員として、それぞれの部署ではカンファレンスで発言するなど情報提供ができる一看護師として、メンバーシップを取ることが出来ていました。研修で学習したように、①人や社会に役立つこと②情熱を持つこと③自分の得意とする強みを自覚し、これからもチームの一員となれるように努力して欲しいと思います。応援しています。

人材育成・採用担当主任 小川