大切な人の生命を救うために ~新人看護師5カ月研修より~
当センターは、高度急性期病院です。生命の危機に直面しているような患者さんや治療しなければ生命維持に関わるような重症患者さんの看護を行っています。そのため、新人看護師さんでも、目の前で急変が起こった時には、対応できる知識や技術を身につけておかなくてはなりません。
新人看護師5ヵ月研修では、「急変の予測と対応」をテーマに、生命の危機状態にある患者さんの観察と蘇生処置を学びました。患者さんの急変に対応できるようになるには、まず「患者さんの変化に気づく」ことが重要です。そのため、急変に繋がる徴候や評価方法について、症例を通して学習していきました。
また、心肺蘇生マネキンを使った救急対応の演習も行いました。新人看護師さんは、積極的に手技を確認して実践することが出来ていました。研修後のアンケートからは、「新人でも患者さんの命を守れるように今日の学習を活かしていきたい」「急変に気づけるように日々の患者さんの観察が大事だと思った」「実際に胸骨圧迫やバックバルブマスクの当て方が実践できたことでイメージができた」などの感想が聞かれ満足度も高かったようです。
今回の研修では、自分が中心になって急変対応が上手く出来なくても、自分にもできる対応があることを知る機会になったのではないでしょうか。新人看護師さんにとって、急変時の対応に直面することは不安だと思います。今回の研修で少しでもその不安が緩和されていると嬉しいです。コロナ禍ではありますが、シミュレーションが必要な研修については、感染対策に十分気を付けて研修を開催しています。これからの研修も、新人看護師さんのニーズに沿った内容が展開できるよう、皆さんと共に頑張っていきたいと思います。
人材育成・採用担当主任 小川