2020年度新人看護師さんの集大成～12カ月研修印象に残った看護体験の発表～

２０２０年度４月、コロナ禍で新人看護師さんを迎え、本当にたくさんの出来事がありましたが、無事に一年を終えることができました。今年度は、多くの方々による手厚いサポートと新人看護師さん一人一人の力によって、全員が離職することなく2年目看護師としてスタートを走り出すことができることに、心より嬉しく思っています。

12カ月研修では、「印象に残った看護体験」をテーマとして、グループごとに看護体験を語っていただきました。発表の中では、一年間で出会った患者さんへの看護の振り返りが出来ていました。また、先輩たちの看護を目の当たりにし、改めて「すごいな」と思った新人看護師さんもたくさんおられました。一年間を振り返り、出来たこともあれば出来なかったと思うことも、同じくらいあったと思います。しかし、12ヵ月研修で発表している新人看護師さんの姿は堂々としており、同期の学びに対してもお互いが承認の言葉かけを行っており、素晴らしい時間だったと感じました。研修の最後には、各部署でお世話になった師長さん、主任さん、エルダーさん、プリセプターさんから写真付きのメッセージをいただきました。そして、看護部から一人一人に「頑張ったで賞」の賞状と指導者さんからのメッセージカードを贈られました。新人看護師さんには、たくさんの人に大切にされてきたことを改めて感じると共に、一年間頑張って良かったと思ってくれていることを願っています。研修が終わった当日の夕方、ある部署の師長さんが指導者からのメッセージを手にした新人看護師さん3人の写真を撮ってくださっていました。「毎年、4月と3月に写真を撮ってるのよ。看護師さんの顔になっているのが嬉しくて。この笑顔が本当にいいよね。」と話して下さった師長さんの愛を感じ心が温かくなりました。このような場面は、一側面にしかすぎず、自分の知らないところで、多くの師長さん、主任さん、エルダーさん、プリセプターさんやスタッフの温かい対応があったのだと知りました。一年間、新人看護師教育に携わる機会をいただいていなければ、知ることがなかったと思うと、私にとってもこの一年はたくさんの人からの支えをいただいた時間だったと感謝しています。

さて、4月からは「新人看護師さん」から「2年目看護師さん」です。１年間が終わったことへの安堵感よりも不安の気持ちが高まっていると思いますが、皆さんそれぞれ力を信じて、患者さん・ご家族の方々に対して良質な看護を提供していって下さい。今までと変わらず、看護部一同、応援をしています。新人看護師さん、そして指導者さん、一年間お疲れさまでした。

人材育成・採用担当主任　小川