褥瘡予防の基本的看護技術を学ぶ ~1ヶ月研修 褥瘡予防とケア~
今年は、昨年度、新人看護師4か月研修で行った「褥瘡予防とケア」の研修を、1ヶ月研修に早めました。昨年度の研修アンケート結果より、もっと早く学びたかったという声が挙がったからです。褥瘡とは、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなることにより、皮膚の一部に傷が出来てしまうことをいいます。褥瘡が発症してしまうと、完治するまでに時間がかかり、心身ともに患者さんの負担になります。そのため、看護師は、正しい褥瘡予防とケアの知識・技術を身につけることが必要になります。
講義内容は、褥瘡の発生要因、好発部位などの基本的知識と習得から、「正しいテープの貼り方・剥がし方」「正しいオムツの当て方」「背抜き、足抜き・ポジショニング」の演習が行われました。研修後のアンケートより、「褥瘡ケアに関する知識や技術が深められた」「部署で働く前に学ぶことでできることが増え、観察する際にも視点が増えた」などの感想が得られました。また、演習中は、とても楽しく学習している新人看護師さんの姿を目にしました。今年度、褥瘡予防とケアの研修が、新人看護師さんにとってタイムリーで満足度の高い研修となったことに、企画・運営する私たちも嬉しい気持ちでいます。
さて、新人看護師さんは、いよいよ、各配属部署での勤務が始まっていきます。不安と緊張の連続だと思いますが、これからもサポートしていきますので一緒に頑張っていきましょう。看護学生の皆さん、実習が制限される中、不安が増していると思います。当センター看護部は、学生の皆さんの不安も少なくなるよう、すぐに実践に活かせる研修の工夫を今後もしていきたいと思っています。当センターの看護師も、新人看護師さんもそれぞれの場所で頑張っていますので、今、出来る精一杯のことを一緒にやっていきましょう。
人材育成・採用担当主任 小川