最小侵襲人工関節手術への取り組み

当院では手術中に患者さんの負担を最小限に抑える(MIS/最小侵襲手術)最新の技術を 2 種類導入しています。

その最新技術の一つが PMT(Patient Matched Technology)です。

PMT は CT で撮影した情報を基に、患者さんごとにコンピューターで綿密な術前計画をたて、一人一人に適した世界で一つしかない患者さん用の手術器械を作製します。

PMT(Patient Matched Technology)イメージ画像

患者さん用の手術器械を用いることは二つのメリットが考えられます。

一つ目は『人工関節の設置精度向上』です。

設置精度を高めることは、より安定した手術後の生活が望めます。

元気になったお年寄りのイラスト

二つ目は『手術時間の短縮』です。

手術時間の短縮には多くのメリット考えられ『体への負担軽減』『感染防止』『出血量低減』等が期待出来ます。

医師のイラスト

もうひとつの最新技術は、ナビゲーションを用いた手術です。カー・ナビゲーションは自動車の運転手を迷うことなく目的地に導いてくれるシステムですが、人工関節手術でも、コンピューターが骨の状態を認識して正確に人工関節の設置位置を術者に知らせてくれて、より安全な手術の実現が可能となりました。ナビゲーションの性能も日進月歩でより使いやすく精度も高くなっています。当院では、簡便なものとやや機能が多く複雑なものの 2 種類のナビゲーションを使用して手術を行っています。

大腿骨骨切り時の簡易型ナビゲーションの説明イラスト