フィジカルアセスメントを学ぶ

救急看護認定看護師 池田美智子

今年度より、新人看護師技術研修において、「フィジカルアセスメント」を講義内容として取り入れることになりました。看護師が行うフィジカルアセスメントの目的は、根拠に基づく看護ケアを行うということと、実施した看護ケアを評価するということです。そのため、研修では、患者さんの身体の状態を知りケアに繋げていくためにフィジカルイグザミネーションをもちいて情報収集をする手法を学習してもらいました。

フィジカルアセスメントを学ぶ
フィジカルアセスメントを学ぶ
 

患者さんが安全・安楽にその人にあった療養生活を送ることには、看護師がフィジカルアセスメント、看護介入をいかに的確に実施できるかということが大きく影響します。モデル人形を用いて事例に基づき視診、触診、打診、聴診のフィジカルイグザミネーションの演習を行いました。緊張した様子でしたが、途中から笑顔も見られるようになり一生懸命に取り組まれる姿が印象的でした。そして事例をもとに机上で、4人ずつのグループで患者さんの状態のアセスメントを行い、発表をしました。活発な話し合いで、和気あいあいとした雰囲気の中で、お互いの考えに耳を傾け、また自身の考えを語ることで思考のトレーニングに繫がったのではないかと感じました。

フィジカルアセスメントは、五感を使うことで異常や変化を察知します。フィジカルアセスメントを駆使して患者さんの状態を評価し、患者さんにとって安全・安楽なケアの提供を行っていかれることを期待しています。

フィジカルアセスメントを学ぶ
フィジカルアセスメントを学ぶ