放射線科

放射線科医師による検査分析風景

放射線治療は、手術、化学療法とともに「がん治療の三本柱」といわれ、がん治療の中で重要な役割を担っています。放射線治療は化学療法と併用することが多く、手術にくらべ、比較的進行したがんに対する治療のイメージがありますが、近年の治療機器の進歩により、早期の肺癌などでは、放射線治療のみで根治が望めるようになってきています。また、根治を目的とする以外にも、がんによる痛みの軽減や症状の緩和にも有効な治療法の1つです。

厚生労働省の統計からは、日本人の2人に1人はがんにかかり、65歳以上の高齢者の占める割合は25%を超え、さらに増加をたどるとされています。放射線治療は機能と形態の温存が可能で、身体的負担が少ない治療であり、今後、ご高齢で手術や化学療法ができない患者さんの増加が予想されることから、さらに重要な位置を占めてくると思われます。

当院では、円滑に放射線治療が進められるよう、がん治療に携わる医療スタッフによるカンファレンスを定期的に行い、できるだけ早く放射線治療が開始できるように努めています。また、放射線治療の適応に関わらず、放射線治療について聞いてみたいというご希望があれば、ご説明することも可能ですので、お気軽にご相談ください。