平成27年度 山口県立総合医療センター 病院指標

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

 

年齢階級別退院患者数 ファイルをダウンロード

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1013 288 286 472 616 799 1859 2262 1605 272

 

地域の中核病院として幅広い年齢層の方々にご利用いただいています。
当院に入院された患者さんは、70歳代が一番多く全体の約24%を占めています。
また、総合周産期母子医療センターの指定をされており、周産期医療に力を入れていますので、10歳未満の患者さんも多くなっています。

<定義>
平成27年度退院患者(延患者数)(他保険や自費との併用は除く)
年齢は入院したときの年齢で集計しています。

 

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで) ファイルをダウンロード

内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎 15歳以上 手術なし 処置2:なし 24 10.75 14.34 12.5% 74.83
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2:なし 副傷病なし 15 19.27 21.69 40% 79.13
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 処置2:なし

 

肺炎は、特に高齢者ではよくみられる感染症の一つであり、また日本人の死因第3位となっています。
臓器別に属さない総合的な診療に従事する当科では、肺炎で入院される方を数多く診療しております。また、脳卒中の後遺症や加齢などで嚥下機能(食べ物や飲み物を飲み込む機能)が低下した方に起こりやすい誤嚥性肺炎も数多く診療しており、専門医・リハビリスタッフ等と連携して治療に当たっています。

<定義>
DPC請求がされた平成27年度退院患者(延患者数)(他保険や自費との併用は除く)

<診療科の紹介>
当院のホームページの各診療科の「診療のご案内」にて診療科の紹介を行っています。

 

神経内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099030x 脳梗塞 JCS10未満 手術なし 処置1:なし 処置2:エダラボン(3) 副傷病なし 95 16.98 18.08 50.53% 74.10
010060x099000x 脳梗塞 JCS10未満 手術なし 処置1:なし 処置2:なし 副傷病なし 65 14.91 15.80 56.92% 75.62
010060x099031x 脳梗塞 JCS10未満 手術なし 処置1:なし 処置2:エダラボン(3) 副傷病あり 21 30.19 34.68 95.24% 81.14

 

平成17年10月に血栓溶解療法(静脈内投与)のt-PA(アルテプラーゼ)静注療法が国内承認されました。「適正治療指針」を遵守するために全国各地で適正使用講習会が実施され、当院の担当医は全て講習会を受講しています。このt-PA静注療法には、時間的制約があり、発症から4.5時間以内であれば投与可能です。もし、これ以降に搬送されてもエダラボン、オザグレル、選択的トロンビン阻害薬などを使って適正に使用して治療しています。
一般に脳卒中リハビリテーションの流れは、急性期、回復期、維持期に分けられます。急性期リハビリテーションは、発症直後からベッドサイドで開始され、廃用症候群の予防と早期からの運動学習によるセルフケアの早期自立を最大の目標とします。回復期リハビリテーションは、リハビリテーションチームによる集中的かつ包括的なリハビリテーションです。急性期リハビリテーションに引き続いて、さらに積極的なリハビリテーションを行うことにより、その効果が期待できる患者に対して、セルフケア、移動、コミュニケーションなどの能力の最大限の回復および早期の社会復帰を目指します。維持期リハビリテーションは、回復期リハビリテーションにより獲得した能力をできるだけ長期に維持するために実施しています。当院では、特に早期のリハビリテーションに努め、脳卒中地域連携パスを作成し、連携病院との継続的な治療を行っています。

<定義>
DPC請求がされた平成27年度退院患者(延患者数)(他保険や自費との併用は除く)

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消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 処置2:なし 副傷病なし 78 10.96 10.93 5.13% 73.94
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む) その他の手術 処置2:なし 67 12.15 11.98 0.00% 74.99
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎 15歳以上 手術なし 処置2:なし 37 14.35 14.34 18.92% 76.62

 

当院は、日本肝臓学会の認定施設であり、肝臓に関する専門的診療、治療に積極的に取り組んでいます。最近では腹部血管造影下の肝臓癌の件数も増加しており、専門的な治療を日々新しい技術を取り入れながら行っています。
また、胆嚢、胆管、膵臓疾患にも精通しており、通常困難な胃手術後の胆道精査や内視鏡超音波下の組織生検検査もできるように特殊な内視鏡も揃え様々な状況に対応できるようにしています。

<定義>
DPC請求がされた平成27年度退院患者(延患者数)(他保険や自費との併用は除く)

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循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 処置1:心臓カテーテル法による諸検査 処置2:なし 副傷病なし 168 2.68 3.07 1.19% 70.51
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 処置1:なし 処置2:なし 116 4.31 4.87 0.86% 70.59
050130xx99000x 心不全 手術なし 処置1:なし 処置2:なし 副傷病なし 93 19.31 18.30 21.51% 80.04

 

急性冠症候群をはじめとする冠動脈疾患(心筋梗塞や狭心症など)や、心臓弁膜症、心筋疾患、高血圧症、およびこれらの病気がもとになって生じる心不全、また各種不整脈の診療について専門的に診療する科です。
当院は、カテーテル治療や検査による入院が多いため、DPCの上位を占めています。

<定義>
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内分泌内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xxxxxxxx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く) 56 13.82 15.35 0.00% 61.68
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎 15歳以上 手術なし 処置2:なし 21 16.14 14.34 4.76% 74.19
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2:なし 副傷病なし 21 23.76 21.69 66.67% 82.62

 

当院は、糖尿病専門医を養成する教育施設として、日本糖尿病学会より認定されています。
2型糖尿病はもとより、1型糖尿病、妊娠糖尿病など、あらゆるタイプの糖代謝異常に対して、多職種が連携して専門的な治療を行っています。糖尿病合併症に対しては、診療科の垣根を越えて最善のケアを提供しています。糖尿病患者が手術を受ける場合や、他の重症疾患に罹患した際には、より良い臨床経過が得られるよう積極的に血糖管理を行っています。

<定義>
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血液内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 処置2:リツキシマブ(4) 副傷病なし 42 26.34 17.69 0.00% 66.59
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 処置2:化学療法(2) 23 73.74 43.59 4.35% 64.91
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎 15歳以上 手術なし 処置2:なし 21 11.95 14.34 4.76% 76.14

 

血液悪性疾患の中でも最も多い悪性リンパ腫の患者が当院でも多くなっています。悪性リンパ腫の治療の中心は、化学療法と放射線療法です。抗がん剤を用いた化学療法は3~4週間を1サイクルとして繰り返し治療を行っています。初めの1~2サイクルは入院で行うことがほとんどですが、可能なら外来化学療法へ移行します。また、放射線療法が有効なタイプのリンパ腫には当該治療を積極的に導入しています。
急性白血病に対する化学療法は治療強度が高いので、入院で治療する場合がほとんどです。当院は、環境清浄度の高い無菌治療病床を6床整備しており、山口県内の他医療圏からの紹介患者も多いため、入院患者数も多くなっています。

<定義>
DPC請求がされた平成27年度退院患者(延患者数)(他保険や自費との併用は除く)

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小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x1xxx0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎 15歳未満 処置2:なし 69 6.65 5.72 0.00% 1.81
040100xxxxx00x 喘息 処置2:なし 副傷病なし 55 7.07 6.31 0.00% 5.04
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 処置2:なし 38 4.82 5.50 0.00% 2.58

 

小児科では、一般医療から三次救急医療まで幅広く対応しています。一般小児科疾患の診療に加え、アレルギー・免疫、神経(非常勤)、循環器(非常勤)、腎臓、内分泌など、専門的な診療も行っています。食物アレルギーについては、経口食物負荷試験(入院・外来)を行っており、過剰な食物除去を避け、適切な管理を行っています。気管支端息においては、発作時の対応はもちろん、長期管理に力を入れています。また、最新の機器を導入し、呼吸機能検査(スパイロメトリー、呼気中NO測定器)を用いて患者さんの呼吸機能の評価も行っています。また、予防接種、乳児健診も行っており、育児相談、発達や発育に関する相談などを実施しています。

<定義>
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小児科(新生児)

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 2500g以上 手術なし 処置2:なし 副傷病なし 40 11.65 6.17 0.00% 0
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 1500~2499g 手術なし 処置2:なし 23 25.78 11.59 0.00% 0
140010x297x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 1500~2499g 手術あり 処置2:なし 17 32.24 15.75 0.00% 0

 

当院は、総合周産期母子医療センターとして指定されており、低出生体重児の全身管理及び治療を行っています。中には重症の呼吸不全のため呼吸器の利用を必要とする患者さんも多く、そのような場合は人工呼吸管理を行っています。児にストレスを与えず肺損傷を出来るだけ起こさないようにする優しい換気方法が可能な最新式の人工呼吸器が導入されたことで、さらに患者さん側に立った治療を行うことが可能となりました。重症呼吸不全の場合はさらに一酸化窒素吸入療法や膜型人工肺などの体外循環を行うことが可能です。また重度の腎不全などの場合は血液透析、腹膜透析なども可能です。

<定義>
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外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx97xx0x 静脈・リンパ管疾患 その他の手術 副傷病なし 49 3.00 3.46 0.00% 66.29
090010xx03x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 処置2:なし 43 6.93 6.79 0.00% 60.88
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 処置2:なし 40 12.9 13.19 2.50% 76.28

 

胸部・腹部大動脈瘤に対する胸部・腹部ステントグラフト内挿術を積極的に行い、良好な成績が得られています。平成28年2月よりハイブリッド手術室が完成し、より高度なステントグラフト内挿術を正確に行うことができるようになりました。
当院は県央部における乳腺診療の拠点です。乳癌治療の基本は手術であることは間違いなく、以前より乳癌診療は外科医を中心に行っています。マンモグラフィを併用した乳癌検診、さらに超音波検査、MRI検査の発達により触ることのできないような早期の癌が見つかるようになりました。また、他の癌に比べてホルモン剤や抗癌剤が効きやすいため、これらの薬を手術前後に効果的に使えばより高い治療効果を得ることができるため多彩な薬物治療が開発されています。このような診療を円滑に行うには、放射線科医、病理診断医、臨床検査技師、薬剤師、看護師の協力(チーム医療)が不可欠です。当院にはこれらの診療を可能にするスタッフ、設備が整っています。

<定義>
DPC請求がされた平成27年度退院患者(延患者数)(他保険や自費との併用は除く)

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整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
07040xxx01xx0x 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む) 人工関節再置換術等 副傷病なし 184 21.03 24.95 34.78% 66.99
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む) 人工関節再置換術等 116 26.22 27.21 58.62% 75.44
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 79 24.05 28.70 81.01% 80.09

 

超高齢社会の到来とともに高齢者の運動器疾患・外傷は増加の一途をたどっています。ロコモティブシンドローム(運動器症候群)は、骨や関節、筋肉など運動器の衰え(加齢など)が原因で、歩行や立ち座りなどの日常生活に障害がみられる状態で、進行すると要介護や寝たきりになる危険性が高くなります。当科では主な原因である下肢の関節疾患(変形性関節症など)に対して積極的な治療(手術)を行い、歩行・移動能力を改善させることにより、本疾患の予防や治療に努めています。また、高齢者の骨粗鬆症による股関節や肩関節の骨折に対しても、受傷後早期に手術を行い、早期の回復・社会復帰を目指しています。

<定義>
DPC請求がされた平成27年度退院患者(延患者数)(他保険や自費との併用は除く)

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形成外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 処置1:なし 20 5.45 4.38 0.00% 41.65
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 処置2:なし 14 18 10.49 0.00% 80.64
140140xxxxxxxx 口蓋・口唇先天性疾患 12 8.08 9.88 0.00% 12.17

 

形成外科では、主として外傷(熱傷)、腫瘍摘出後の再建、先天異常、難治性潰瘍、手外科に関する疾患を積極的に取り扱っています。
特に、救命救急センターと連携していることから、顔面骨折や外傷、指・手の切断、熱傷治療の救急搬入が多く、また、専門性が高い疾患(顎変形症や乳房再建など)、褥瘡、難治性潰瘍は山口県全域から紹介があります。さらに総合周産期母子医療センターで出生した、顔面や手に関する多くの先天性疾患(唇顎口蓋裂、多指症など)を有する児の治療も積極的に進めており、この分野でも県全域をカバーしています。

<定義>
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脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 処置1:動脈造影カテーテル法(選択的に造影撮影) 処置2:なし 38 2.95 3.15 0.00% 63.08
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術 処置2:なし 副傷病なし 35 11.85 10.02 8.57% 69.23
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外) JCS10未満 手術なし 処置2:なし 副傷病なし 34 19.39 19.32 42.42% 64.76

 

未破裂動脈瘤の動脈造影検査が38例と多いのは、コイル塞栓前後の検査入院がコイル塞栓術と共に増えていることに因るものです。今後さらに増加するものと予想されます。
頭蓋・頭蓋内損傷のその他の手術については、近年軽症例の入院はなくなりましたが、高齢者の転倒や交通事故によるものは減っていません。1割近くが重症な患者さんで、転院後に継続的な療養をを余儀なくされています。
非外傷性頭蓋内血腫については、高血圧の管理によって減っていますが、まだまだ、未治療の方や脳出血になって、はじめて血圧が高いことに気づく人もおられます。脳内血腫になると、麻痺や言語障害の残存があり、回復期のリハビリを目的として、約4割の患者さんが関連病院に転院しています。

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心臓血管外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 処置1:なし 処置2:中心静脈注射等(1) 副傷病なし 16 28.94 25.69 12.50% 73.19
050050xx0101xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む) 単独のもの等 処置1:なし 処置2:中心静脈注射等(1)
050080xx0111xx 弁膜症(連合弁膜症を含む) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 処置1:心臓カテーテル法による諸検査 処置2:中心静脈注射等(1)

 

現在、わが国では高齢化が進み動脈硬化疾患が増加しています。当院の心臓血管外科の症例はおおむねそうした国の現状を反映した状態です。また、医学の進歩により長寿となることにより、当科の患者さんも高齢化し80歳以上の患者さんの割合が増しています。その中で症例全体としては増加している虚血性疾患は内科での治療の発達により、心臓血管外科手術症例はやや減少傾向にありますが、症例の比率において合併症のある高齢の患者さんが増加しています。また、動脈瘤患者さんも増加していますが、ステント治療により心臓血管外科の手術対象となる症例は逆に減少傾向にあります。
最近の傾向として高齢化による弁疾患の増加があり、中でも大動脈弁狭窄症の増加が顕著となっております。最近の手術の中心は弁膜症手術と言って良いでしょう。

<定義>
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小児外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり 15 3.33 3.32 0.00% 1.93
060150xx03xx0x 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 副傷病なし
14056xxx97xxxx 先天性水腎症、先天性上部尿路疾患 手術あり

 

小児外科で多い疾患は、鼠径ヘルニア、停留精巣、虫垂炎などです。鼠径ヘルニアと停留精巣は症状により手術の翌日に退院が可能です。虫垂炎は、強い炎症(腹膜炎)を起こしていなければ術後4-5日で退院となります。その他に水腎症、包茎などの泌尿器疾患、肺や漏斗胸などの胸部疾患の手術も行っています。

<定義>
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皮膚科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080005xx99x1xx 黒色腫 手術なし 処置2:インターフェロン等 19 6.63 9.16 0.00% 70.53
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 15 7.07 8.97 0.00% 71.67
080140xxxxx2xx 炎症性角化症 処置2:インフリキシマブ(2) 11 2.09 3.08 0.00% 45.09

 

当院では、重症の乾癬に対して4種類の生物学的製剤(抗TNFα抗体2剤、抗IL12・23抗体、抗ILー17A抗体)による治療実績があります。
また、悪性黒色腫の術後インターフェロン療法の他、進行期症例に対するBRAF阻害薬、MEK阻害薬、免疫チェックポイント阻害薬による治療も積極的に行っています。

<定義>
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泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx02020x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 処置1:なし 処置2:化学療法(2) 副傷病なし 59 7.80 8.02 1.69% 74.90
11012xxx040x0x 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 処置1:なし 副傷病なし 49 2.53 2.89 0.00% 55.53
110070xx99x20x 膀胱腫瘍 手術なし 処置2:化学療法(2) 副傷病なし 42 9.55 12.36 0.00% 70.71

 

尿路性器のがんの治療についても積極的に行っています。膀胱癌に対しては、経尿道的手術を行い、BCG膀胱内注入を併用し、極力膀胱温存につとめています。浸潤がんに至った場合は、術前抗癌剤化学療法を施行後に根治術を行い、新膀胱造設を積極的に奨めています。

<定義>
DPC請求がされた平成27年度退院患者(延患者数)(他保険や自費との併用は除く)

<診療科の紹介>
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産科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 処置2:なし 61 27.31 20.87 0.00% 29.97
120165xx99xxxx 妊娠合併症等 手術なし 26 15.31 12.23 0.00% 30.27
120150xx99xxxx 妊娠早期の出血 手術なし 25 24.6 13.18 0.00% 32.92

 

当院は、総合周産期母子医療センターとして、切迫早産、ハイリスクの妊婦を受け入れています。
また、小児科(新生児)と小児外科と連携して、胎児外科的異常も受け入れてます。

<定義>
DPC請求がされた平成27年度退院患者(延患者数)(他保険や自費との併用は除く)

<診療科の紹介>
当院のホームページの各診療科の「診療のご案内」にて診療科の紹介を行っています。

 

婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 44 10 10.18 0.00% 42.39
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 処置2:化学療法ありかつ放射線療法なし(4) 副傷病なし 36 5.39 5.33 0.00% 58.89
120140xxxxxxxx 流産 35 2.06 2.34 0.00% 33.66

 

当院では、体に優しい医療をめざし骨盤腔内に納まるサイズの良性子宮腫瘍に対しては、腹腔鏡を用いた子宮摘出術を行っています。ただし、大きな筋腫等で腹腔鏡下手術の危険性が高い症例に対しては開腹手術を行います。進行子宮頸癌で放射線治療の適応となる症例には、当院を含め山口県内に2か所しかない腔内照射(イリジウム)による治療を放射線治療専門医と共にに行っています。

<定義>
DPC請求がされた平成27年度退院患者(延患者数)(他保険や自費との併用は除く)

<診療科の紹介>
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眼科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 処置1:水晶体再建術 処置2:なし 36 10.72 7.99 0.00% 70.42
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり 片眼 25 15.12 11.08 0.00% 56.04
020220xx97xxx0 緑内障 手術あり 片眼 12 11.67 9.57 0.00% 70.00

 

私たちは、視覚・聴覚・臭覚・味覚・触覚などの感覚(五感)によって外界の情報を得ており、なかでも目からの情報は約80%を占めているといわれています。私たち眼科医は、皆様の大切な目を守ることで、より豊かな人生を送れるように、日々診療に取り組んでいます。
眼科では、白内障、緑内障、糖尿病網膜症、網膜剥離や黄斑部疾患などの手術療法に特に力を入れています。
白内障手術は主に入院で行っており,「短期滞在手術等基本料3」等の対象のため上記のデータには反映されていませんが,白内障手術による入院が最多(平成27年度退院患者数:378人)です。硝子体手術については広角眼底観察システムや25ゲージの極小切開硝子体手術などの設備が導入されており、早期の視力回復や社会復帰が見込めるようになりました。
白内障、緑内障、網膜硝子体疾患、ぶどう膜炎などの入院加療などにも対応しております。地域医療の中核を担うべく、幅広い領域で質の高い医療を提供できるよう努めております。

<定義>
DPC請求がされた平成27年度退院患者(延患者数)(他保険や自費との併用は除く)

<診療科の紹介>
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耳鼻咽喉科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数
(自院)
平均在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030250xx970xxx 睡眠時無呼吸 手術あり 処置1:なし 46 9.15 8.77 0.00% 6.43
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 40 8.98 8.20 0.00% 23.75
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 38 6.26 5.53 0.00% 42.29

 

三次救急を担う急性期の総合病院であるものの、近隣に有床耳鼻咽喉科が極めて少ないため、急性疾患と慢性疾患が混在しています。睡眠時無呼吸症候群の症例は、扁桃摘出術、アデノイド切除術のために入院している症例です。扁桃・アデノイドの慢性疾患は、主に成人の慢性扁桃炎に対する手術のための入院です。他方、咽喉頭の急性疾患に対する緊急入院の症例も多く見られます。これらは、当科全体の入院症例の約25%ですが、頭頸部悪性腫瘍が約18%の割合となっています。また、顔面神経麻痺、突発性難聴、めまい症などの緊急入院を要する急性疾患が約13%となっています。

<定義>
DPC請求がされた平成27年度退院患者(延患者数)(他保険や自費との併用は除く)

<診療科の紹介>
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初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数 ファイルをダウンロード

初発 再発 病期分類基準(※) 版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 24 15 20 29 1 7
大腸癌 32 19 28 33 11 59 1 7
乳癌 49 43 18 21 1 7
肺癌 27 11 32 1 7
肝癌 11 16 2 64 1 6,7

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

患者数の多い胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌が主要5大癌とされています。
自施設において診断、初回治療を行った「初発」患者の病期(ステージ)別患者数および、自施設・他施設問わず初回治療が完了後に局所再発・再燃または、遠隔転移をきたした「再発」の延患者数を示します。
胃癌、大腸癌、肝癌などの消化器癌に対しては、消化器内科・消化器外科が共同し早期から進行・再発癌まで、その進行度に合わせ、内視鏡治療、腹腔鏡手術など低侵襲治療から他臓器合併切除手術、抗癌剤、放射線治療などの治療、緩和治療まで過不足のない治療を切れ目無く行っています。
肺癌に対しては進行度と全身状態を考慮して治療方針を決めており、手術は胸腔鏡下手術を行っています。
<定義>
平成27年度退院患者(延患者数)(他保険や自費との併用は除く)
Stage0は除外されています。
同一患者が化学療法で繰り返し入院する場合はそれぞれカウントされています。

 

成人市中肺炎の重症度別患者数等 ファイルをダウンロード

患者数 平均在院日数 平均年齢
重症度 0 16 9.00 51.25
重症度 1 38 15.29 76.08
重症度 2 53 15.09 77.64
重症度 3 16 17.94 81.56
重症度 4 12 19.42 82.58
重症度 5
不明

 

軽症は外来治療が基本となりますが、症状によって入院治療となる場合があります。
中等症の患者さんが多くなっています。
その原因としては、男性70歳以上、女性75歳以上に該当すると、重症度の評価項目の1つとしてあげられるためです。年齢構成で高齢者の入院が多いため中等症の状況と考えられます。

<定義>
平成27年度退院患者(延患者数)(他保険や自費との併用は除く)
成人とは20歳以上を指し、市中肺炎とは普段の生活で罹患した肺炎です。
重症度は、市中肺炎ガイドラインによる重症度分類システムにより分類しています。
下記のうち1項目該当すれば重症度1、2項目該当すれば重症度2という方法で分類しています。数字が大きいほど重症と分類されます。
《重症度分類システム》
 1. 男性70歳以上、女性75歳以上
 2. BUN 21dL以上または脱水あり
 3. 酸素飽和度(血液中の酸素が含まれている割合)90%以下
 4. 意識障害
 5. 収縮期血圧(上の血圧) 90mmHg以下

 

脳梗塞のICD10別患者数等 ファイルをダウンロード

ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 20 7.20 68.80 0.00%
その他
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内
その他
I63$ 脳梗塞 3日以内 237 20.10 75.33 58.65%
その他 25 21.48 75.52 64.00%
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内
その他 26 11.35 73.54 0%
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内
その他
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内
その他
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内
その他

 

脳梗塞は、脳内小動脈病変が原因の「ラクナ梗塞」、頸部~頭蓋内の比較的大きな動脈のアテローム硬化が原因の「アテローム血栓性脳梗塞」、心疾患による「心原性脳塞栓症」および「その他」に大別されます。入院時重症度や転帰も、脳梗塞タイプにより大きな違いがあり、心原性脳塞栓症が最も重症で、次いでアテローム血栓性脳梗塞の順です。これらに比べラクナ梗塞は軽症です。もっとも重症である心原性脳塞栓症は心房細動という不整脈が原因ですが、かかりつけ医でも診断できますから相談をすすめています。
<定義>
平成27年度退院患者(延患者数)(他保険や自費との併用は除く)

<診療科の紹介>
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診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで) ファイルをダウンロード

消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 69 3.36 17.87 11.59% 75.48
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 67 1.32 9.91 0.00% 74.69
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 59 1.66 6.75 8.47% 71.68

 

消化器内科は、特に肝胆道系疾患および膵疾患の患者が多く、各々専門家を揃え日々症例に対応しています。特に、閉鎖性黄疸の症例や肝癌の症例が多く内視鏡的乳頭括約筋切開術や内視鏡的胆道ステント留置、肝癌の血管造影下治療など専門的な治療を日々新しい技術を取り入れながら行っています。また、胃腸の内視鏡的処置も積極的に行っております。

<定義>
平成27年度退院患者(延患者数)(他保険や自費との併用は除く)
入院期間中に複数手術が施行された場合、いずれか1件のみ集計されます。(実際に当院が施行した総手術数と異なります)

<診療科の紹介>
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循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 110 2.19 3.70 3.64% 71.30
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの 27 0.22 16.48 7.41% 69.70
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 26 3.19 5.31 3.85% 64.88

 

急性疾患は防府市をはじめ近隣の市町からの受け入れが多く、観血的検査・治療としては冠動脈造影検査、経皮的冠動脈形成術、ペースメーカー植込み術(ICD,CRT-D含む)、カテーテルアブレーション(心室頻拍、心房粗動、心房細動など)を行っています。心エコー検査は中央検査部の協力を得ながら多数行っています。
今回の公表の対象となる件数と、実際に実施された手術件数は異なります。理由としては、同一入院で2回以上施行した場合は、主たる手術件数を1件として集計するなど違いがあるためです。施設基準で用いる下記のデータも参考にしてください。

<平成27年実績値(施設基準報告にて使用)>
1 経皮的冠動脈形成術、経皮的冠動脈切除術および経皮的冠動脈ステント留置術:207件
 ○経皮的冠動脈形成術(再掲・内訳)
 1)急性心筋梗塞に対するもの(1件)
 2)不安定狭心症に対するもの(4件)
 3)その他のもの(21件)
 ○経皮的冠動脈形成術(特殊カテーテルによるもの)(再掲・内訳)
 1)高速回転式アテレクトミーカテーテルによるもの(5件)
 ○経皮的冠動脈ステント留置術(再掲・内訳)
 1)急性心筋梗塞に対するもの(16件)
 2)不安定狭心症に対するもの(39件)
 3)その他のもの(121件)

2 経皮的カテーテル心筋焼灼術(57件)

3 ペースメーカー移植術およびペースメーカー交換術(電池交換を含む)(42件)

<定義>
平成27年度退院患者(延患者数)(他保険や自費との併用は除く)
入院期間中に複数手術が施行された場合、いずれか1件のみ集計されます。(実際に当院が施行した総手術数と異なります)

<診療科の紹介>
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小児科(新生児科)

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの 54 0.00 38.06 0.00% 0
K9132 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの 17 0.00 82.53 0.00% 0
K2762 網膜光凝固術(その他特殊)

 

当院は、総合周産期母子医療センターとして指定されており、様々な合併症を持ったハイリスク妊婦が多く、出生した新生児も出生直後から新生児仮死状態で出生する頻度が高いため新生児蘇生を多く扱っています。仮死状態で出生した児の蘇生を速やかに行い後遺障害を残さないようにするために、分娩に立ち会う産科、小児科医師はもちろんのこと、助産師や新生児治療室(NICU,GCU)看護師全てが新生児蘇生法(NCPR)を受講しています。新生児蘇生を指導するインストラクターも複数名おり速やかな蘇生が行えるようにスタッフのスキルアップに日々努めています。

<定義>
平成27年度退院患者(延患者数)(他保険や自費との併用は除く)
入院期間中に複数手術が施行された場合、いずれか1件のみ集計されます。(実際に当院が施行した総手術数と異なります)

<診療科の紹介>
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外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 76 2.09 6.70 2.63% 65.00
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 49 1.04 0.96 0.00% 67.73
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 43 1.00 4.93 0.00% 60.88

 

腹腔鏡下胆嚢摘出術は、胆石や胆嚢ポリープなどに対する手術です。通常は、おなかに5~12mmの小孔を4ヶ所開けて行いますが、若い女性などには美容上満足度の高い1カ所の小孔で手術を行う単孔式の手術も行っています。
下肢静脈瘤に対する血管内レーザー焼灼術を積極的に行っています。平成27年度は血管内焼灼術施行率100%でした。
乳腺悪性腫瘍手術について、当院では、乳房を残すことを考えて手術を行っており、やむを得ない場合のみ乳房切除を行っています。乳房を残すためには切除部分を最小限に抑えることが大切です。これには手術前の検査が非常に重要な役割を果たします。
マンモグラフィー、超音波検査を行った後に針生検、マンモトーム生検により診断し、乳がんに対する乳房温存手術、PDEと色素を用いたセンチネル(見張り)リンパ節ナビゲーション手術を積極的に行っており、根治的低侵襲手術が可能です。

<定義>
平成27年度退院患者(延患者数)(他保険や自費との併用は除く)
入院期間中に複数手術が施行された場合、いずれか1件のみ集計されます。(実際に当院が施行した総手術数と異なります)

<診療科の紹介>
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整形外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術 肩,股,膝 321 2.12 20.69 44.86% 70.31
K0462 骨折観血的手術 前腕,下腿,手舟状骨 90 1.36 16.38 16.67% 52.90
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨,上腕,大腿 78 1.18 18.06 62.82% 75.33

 

整形外科で最も多い手術は人工関節センターで行っている人工関節置換術です。手術は基本的にMIS(最小侵襲手術)という方法で行っており、傷が小さいだけでなく、術後の回復も早く、リハビリもスムーズに進められるのが特徴です。人工股関節は前方進入で筋肉を全く切らない方法で行っていますので、脱臼の心配がほとんどなく、生活の制限も特には行っておりません。患者さんは県内全域だけでなく県外からも多く受け入れています。また当院は県央の3次救急を担う救命救急センターがあり、高度な外傷患者も受け入れていますので、上肢・下肢の骨折の手術も多数行っています。

<定義>
平成27年度退院患者(延患者数)(他保険や自費との併用は除く)
入院期間中に複数手術が施行された場合、いずれか1件のみ集計されます。(実際に当院が施行した総手術数と異なります)

<診療科の紹介>
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形成外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K016 動脈(皮)弁術 20 6.4 32.85 15.00% 60.75
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 18 1.44 12.61 0.00% 75.94
K013-21 全層植皮術(25cm2未満) 11 5.27 15.00 27.27% 47.91

 

形成外科では、皮膚悪性腫瘍切除術を行うとともに、動脈皮弁術、遊離皮弁術等の皮弁形成あるいは遊離植皮術による再建を行っています。
<定義>
平成27年度退院患者(延患者数)(他保険や自費との併用は除く)
入院期間中に複数手術が施行された場合、いずれか1件のみ集計されます。(実際に当院が施行した総手術数と異なります)

 

脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 47 2.13 9.19 10.64% 74.15
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 38 3.39 32.87 28.95% 60.47
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) 21 8.57 29.24 14.29% 57.52

 

慢性硬膜下血腫は年々増加しています。高齢化社会に因るものがその大きい要因です。また、抗血栓薬を服用している患者が増えたことにもその一因です。転院が1割の人に見られますが、元々の疾患によるものがほとんどです。慢性硬膜下血腫の手術は劇的に症状が良くなり、社会復帰が多く望めるものです。
脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所)は、破裂・未破裂瘤問わず、脳外科治療の基本のものです。未破裂瘤は手術後に自宅復帰となりますが、くも膜下出血を起こした場合は、継続的リハビリが必要で、3割弱の人が連携病院に転院してます。
頭蓋内腫瘍摘出術(その他)については、髄膜腫や下垂体腫瘍では手術後早期の自宅復帰となりますが、悪性腫瘍の場合には術後の放射線化学療法が追加されるために、在院日数が長くなります。また、麻痺などの症状が出現した部位の腫瘍の患者はリハビリの継続が必要となり、リハビリ病院等に転院しています。

<定義>
平成27年度退院患者(延患者数)(他保険や自費との併用は除く)
入院期間中に複数手術が施行された場合、いずれか1件のみ集計されます。(実際に当院が施行した総手術数と異なります)

<診療科の紹介>
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心臓血管外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K601 人工心肺(初日) 19 7.26 19.21 21.05% 70.42
K5551 弁置換術(1弁)
K594 不整脈手術(メイズ手術)

 

当院の心臓手術数は増加傾向にあります。成人の手術を主体としており、先天性心疾患は本格的には行っていません。
現在最も多い疾患は弁関連で、中でも大動脈狭窄症の増加により、大動脈弁置換の増加が顕著となっています。また、僧房弁形成術もやや増加傾向にあります。同時に心房細動の手術であるMAZE手術も行っています。
現在、合併症のある患者さんが増加していますが、中でも透析患者さんの手術が増加しています。以前は大変危険であった透析患者さんも他の患者さんと同様に安全に手術を行うことが出きるようになってきました。今後も高齢化とともに、合併症のある患者さんが増えてくると想像されます。

<定義>
平成27年度退院患者(延患者数)(他保険や自費との併用は除く)
入院期間中に複数手術が施行された場合、いずれか1件のみ集計されます。(実際に当院が施行した総手術数と異なります)

<診療科の紹介>
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小児外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 31 1.06 1.00 0.00% 2.45
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 20 1.00 1.00 0.00% 4.60
K836 停留精巣固定術 10 1.10 1.30 0.00% 2.40

 

当院には、総合周産期母子医療センターが開設されており、胎児期から産婦人科、小児科、小児外科、麻酔科の医療チームによる、きめ細やかな、小児に優しい医療を行っています。ご家族の負担が少しでも軽減するよう入院期間を短縮し、また手術の傷がお子さんの精神的苦痛にならないよう可能な限り小さな傷となるように行っています。例えば、女児の鼠径ヘルニアは臍からの腹腔鏡手術で行っています。

<定義>
平成27年度退院患者(延患者数)(他保険や自費との併用は除く)

<診療科の紹介>
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入院期間中に複数手術が施行された場合、いずれか1件のみ集計されます。(実際に当院が施行した総手術数と異なります)

 

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 78 2.26 5.06 2.56% 75.37
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 62 0.62 1.48 0.00% 56.19
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除術(ホルミウムレーザー) 30 2.20 3.73 0.00% 64.67

 

当院は、現在、ホルミウムレーザーによる前立腺治療を開始しています。レーザー前立腺核出術をはじめとして、体外衝撃波結石破砕術の治療を行うのが困難な腎・尿管結石に対しまして軟性の尿管鏡を用いたレーザー砕石治療を積極的に行っています。

<定義>
平成27年度退院患者(延患者数)(他保険や自費との併用は除く)
入院期間中に複数手術が施行された場合、いずれか1件のみ集計されます。(実際に当院が施行した総手術数と異なります)

<診療科の紹介>
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産科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
k9062 帝王切開 緊急帝王切開 27 9.11 9.04 0.00% 30.63
K9062 子宮頸管縫縮術(シロッカー又はラッシュ法) 20 1.70 15.00 0.00% 30.05
K898 帝王切開 選択的帝王切開 10 15.50 6.70 0.00% 30.30

 

分娩では常に胎児や母体救命のために帝王切開術が必要となる場合があります。
当院は、分娩室の隣に常に対応可能な帝王切開術専用の手術室を用意して、緊急時に備えています。

<定義>
平成27年度退院患者(延患者数)(他保険や自費との併用は除く)
入院期間中に複数手術が施行された場合、いずれか1件のみ集計されます。(実際に当院が施行した総手術数と異なります)

<診療科の紹介>
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婦人科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 36 0.86 4.89 0.00% 41.31
K9091 流産手術(妊娠11週まで) 36 0.97 1.25 0.00% 33.58
k867 子宮頸部(腟部)切除術 35 1.14 2.63 0.00% 43.20

 

婦人科では、良性と判断された卵巣腫瘍に対しては、原則としてすべて腹腔鏡下手術としています。体への負担も軽く、入院日数も短く、美容上も満足のいただける手術です。喘息やその他合併症を有する妊婦さんの流産手術も実施しています。初期の子宮頸癌や高度異型上皮を有する患者さんに対して、症状によっては、約30分の子宮膣部円錐切除を2泊3日で行うことが可能です。

<定義>
平成27年度退院患者(延患者数)(他保険や自費との併用は除く)
入院期間中に複数手術が施行された場合、いずれか1件のみ集計されます。(実際に当院が施行した総手術数と異なります)

<診療科の紹介>
当院のホームページの各診療科の「診療のご案内」にて診療科の紹介を行っています。

 

眼科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) 382 0.01 2.05 0.00% 75.99
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 76 0.51 10.97 0.00% 67.36
K281 増殖性硝子体網膜症手術

 

白内障手術はクリニカルパスを利用しており,ほとんどの症例で2泊3日の入院での手術を行っております。緑内障手術(K268)は年間に17件(平成27年度実績)行っております。

<定義>
平成27年度退院患者(延患者数)(他保険や自費との併用は除く)
入院期間中に複数手術が施行された場合、いずれか1件のみ集計されます。(実際に当院が施行した総手術数と異なります)

<診療科の紹介>
当院のホームページの各診療科の「診療のご案内」にて診療科の紹介を行っています。

 

耳鼻咽喉科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 67 1.34 7.22 0.00% 20.60
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 28 3.82 6.29 0.00% 57.18
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 22 1.23 2.27 0.00% 3.91

 

当院では、当科と麻酔科、小児科、形成外科との良好な協力関係が得られています。麻酔科、小児科の協力の下、小児の鼓膜換気チューブ留置術や、成人のみでなく、小児にも口蓋扁桃摘出術が多く施行しています。また、内視鏡下鼻副鼻腔手術も多い手術です。
また、当科の特色として、再建手術を含めた頭頸部癌手術症例も多く見られます。

<定義>
平成27年度退院患者(延患者数)(他保険や自費との併用は除く)
入院期間中に複数手術が施行された場合、いずれか1件のみ集計されます。(実際に当院が施行した総手術数と異なります)

<診療科の紹介>
当院のホームページの各診療科の「診療のご案内」にて診療科の紹介を行っています。

 

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率) ファイルをダウンロード

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる 15 0.16%
180010 敗血症 同一 40 0.42%
異なる 23 0.24%
180035 その他の真菌感染症 同一 4 0.04%
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 113 1.19%
異なる 12 0.13%

 

当院では、高度急性期医療を提供している関係から、播種性血管内血液凝固症候群(DIC)や敗血症等の重症な症例を多く診療しています。
手術・処置等の合併症については、人工関節手術等の高齢者の手術が多いため、入院契機と同一となる症例の発生率が大きくなっています。

<定義>
平成27年度退院患者(延患者数)(他保険や自費との併用は除く)

<手術・処置等の合併症の内訳>
術後に発生する感染症・膿瘍等:22件
人工関節脱臼等:19件
カテーテルやポート留置後の感染症:13件
透析シャント狭窄および閉塞:11件
その他:48件

 

更新履歴

  • 2016/09/29
    病院指標公開データ(平成27年度データ)を公表しました。
  • 2016/09/30
    一部表記の修正を行いました。