乳腺科

乳腺外科の診察風景

日本において乳がんは確実に増加しています。直近のデータでは女性の罹患率の1位になりました。具体的には、12人に1人が罹患すると言われています。また乳がんは他のがんに比べて発生年齢が若いという特徴があります。胃がん、大腸がんなどの消化器がんは60歳代にピークがあるのですが、乳がんは40代後半に発生のピークがあります。このことは働き盛りであったり、主婦として子育ての真っ最中であったりし本人にとっても社会にとっても大変な出来事となります。

乳がん治療の基本は手術であることは間違いなく、以前より乳がん診療は外科医が行ってきました。しかしながらマンモグラフィを併用した乳がん検診、さらに超音波検査、MRI検査の発達により触ることのできないような早期のがんが見つかるようになりました。一方では他のがんに比べてホルモン剤や抗がん剤が効きやすいため、これらの薬を手術前後に効果的に使えばより高い治療効果を得ることができるため多彩な薬物治療が開発されています。

このように社会的にも需要、関心の高まった乳がんの診断から手術、集学的治療までを一貫して行う「乳腺科」を開設し診療を行っています。当センターにはこれらの診療を可能にするスタッフ、設備が整っています。当センターを県央部における乳腺診療の拠点にし、安心して受診していただけるよう努力いたします。