小児科
食物アレルギー
食物アレルギーはアレルゲンとなる食物を食べて、じんましん、咳、呼吸困難、嘔吐などの症状を認め、ときには血圧低下からショック(アナフィラキシーショック)までおこすことのある病気です。
食物アレルギーは小児では多い病気で乳児の約10%に認められます。多くのお子さんは成長とともに食べても症状がでなくなります(耐性獲得)。血液検査や皮膚試験などの検査で異常があっても、実際は食べても大丈夫なお子さんがたくさんいますので、食物アレルギーがあるかどうかの判断と、食物アレルギーがよくなったかみていくためには食物経口負荷試験が必要です。食物経口負荷試験とは食物を実際に食べてみて反応を確認することを言います。
食物経口負荷試験はアナフィラキシーショックなどの重い症状が出現する可能性があります。当院の小児科では緊急薬品を準備し、専門の医師、看護師が付き添ったうえで、検査を行っています。検査は日帰り入院または一泊入院で行います。検査数は年々増加していて、2013年度は156件の検査を行いました。検査後に7割以上のお子さんは、食事制限を解除できています。
問診の結果や負荷試験の結果からアナフィラキシーをおこす可能性のあるお子さんには、間違って食べてしまったときなど、病院外で症状が起こった場合の対応について詳しく指導をしています。
食物負荷試験実施件数
2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 |
212 | 195 | 179 | 185 | 154 |
特殊外来としてアレルギー・免疫、神経、循環器、腎臓、内分泌の診療を行っています。詳しくは小児科外来にお問い合わせください。
アレルギーに関しては、小児アレルギーエデュケーター看護師による相談をしております。