腎臓内科

腎疾患には急性および慢性腎炎、ネフローゼ 症候群などの原発性腎疾患があり、また他の疾患領域(高血圧症・糖尿病・自己免疫疾患・血液疾患・遺伝性疾患など)と関連するものも多くあります。それらの進行を防ぐには早期診断・早期治療が重要であるため、腎生検などによる診断・治療を行っています。

若年発症の多いIgA腎症では、重症の場合に耳鼻科と連携して口蓋扁桃摘出術+ステロイド治療を行い、予後の改善を目指しています。遺伝性疾患である多発性嚢胞腎は従来進行を抑制できる治療がありませんでしたが、進行遅延化目的でトルバプタン治療を積極的に行っています。SLEに伴うループス腎炎に対しては免疫抑制剤併用による最新の治療を行い、病性の安定化を目指しています。その他の各腎疾患に対しても適切な診断治療を心がけています。

腎不全が進行した場合には、人工透析・腎移植治療の中で最適な治療選択肢を検討します。透析導入の場合には、各合併症に注意しながら泌尿器科と密接に連携を取りつつ、食事療法を含む良質な透析医療を目指しています。

また腎疾患は循環器疾患領域とも深く関わっているため、循環器内科と連携し心腎連関に関わる治療にも携わっています。

対象疾患

蛋白尿、血尿、慢性腎炎、急性腎炎、慢性腎不全、急性腎不全、ネフローゼ症候群