集中治療部

ICUの医師と看護師によるミーティング風景

当集中治療部は担当診療科の主治医と集中治療担当の麻酔科医が協力して診療するセミクローズドシステムをとっています。現在はまだフル稼働にはいたっていませんが12床のベッドを確保しています。当直はすべて麻酔科医が行い24時間対応しています。年間入室患者数は約500人で、そのうち予定手術後が約70%のほか、緊急手術後が約10%で、術後の入室が多い「外科的ICU」です。また、緊急手術は救命救急センター経由がほとんどで、術後でない循環器や呼吸器疾患、外傷、熱傷などの救急患者を合わせると救急救命センターからの入室が約20%となり、救急救命センターに併設されたHCUと合わせて救急医療にも貢献しています。その他、入院中に重症化した方の入室が約10%となっています。人工呼吸や急性血液浄化、IABP、PCPSによる循環補助を必要とするような重症患者を各科の協力体制のもと、専従の集中治療医と認定看護師、専門看護師を含む看護スタッフをはじめとして、臨床工学技士、理学療法士、言語聴覚士、薬剤師、栄養管理士など他職種の協力を得て治療し、ただ救命するだけでなく、より早く回復させ、より機能が保たれた状態で集中治療室から退室できることを目指しています。