整形外科

主な対象疾患

  • 骨折・脱臼・神経や腱の断裂などの外傷
  • 膝・股関節の変形性関節症
  • 関節リウマチ
  • スポーツ障害
  • 骨粗鬆症 など
整形外科における防護服を装着した手術風景

 

診断と治療方法

前方進入法MIS(最小侵襲手術) による人工股関節置換術

当院の人工関節センターの手術件数は県内で最も多く、年間約430例(2017年)の人工関節手術を行っており、山口県における人工関節手術の中心的な施設として、伝統と経験に基づいた質の高い治療を提供しています。

当センターの人工股関節置換術は前方進入法によるMIS(最小侵襲手術)という方法で行っています。前方進入法は関節周囲の筋肉を全く損傷しないため、術後の早期回復(翌日から歩行可能)に有用であるだけでなく、従来脱臼予防のため厳重な注意が必要であった生活動作の制限もほとんど不要です。また、両方の関節の手術が必要な患者さんに対しては、両側同時の手術も可能です。この方法はフランスで開発され、当院の故弓削名誉院長により日本で最初に導入されました。ただ、やや難易度が高く、日本全体ではまだ15%程度の普及率ですが、当センターでは西日本で最も多くこの方法による手術を行っています。

術後の患者さんの中にはゴルフやテニスなどのスポーツを楽しんでいる方もいらっしゃいます。私たちはこのような「手術したことを忘れている関節」を再建することを目指しています。