院長ご挨拶
山口県立総合医療センターは、「山口県立防府総合病院」として防府市内に発足し、創立73年を経過しました。現在、病床総数は504床を維持しており、一般・特定(ICU他)病床490床と第一種および二種用感染症病床14床(感染症センター)から成っています。一昨年1月に国内での新型コロナウイルス感染症患者の発症が報告されて以降、感染症センターは現在に至るまで重症度の高い患者さんを中心に受入れを続け、山口県感染症指定医療機関としての責務を果たしています。現在、当院の職員総数は約1,100名、臨床研修医も31名に達し、マッチング率は100パーセントを維持しております。
昨年度は、診療検査体制の充実を図るため2021年6月に超音波センターを設置しました。超音波指導医・専門医・超音波検査士が中心となり、診療科と連携を取りながら質の高い検査結果を提供し、各診療科での的確かつ迅速な診断や治療の実現を目的としています。また、がん診療連携拠点病院として診療体制の強化のため2021年12月に消化器内視鏡センターを設立しました。消化器内視鏡センターでは、治療室を3部屋へ拡充するとともに、できる限り苦痛が少なく安心して検査を受けて頂けるように、鎮痛・鎮静剤を使用した内視鏡検査を導入しました。さらに、今年度末には、がん診療における病期や再発・転移などの診断、治療効果の判定等に有効であるPET/CTの工事も開始される予定となっております。
このような先進的な高度医療への取組みをとおして、県民のみなさま、連携医療機関のみなさまをはじめとする多くの方々に選ばれ続ける総合病院を目指します。全職員一丸となって地域医療構想への対処など様々な課題に柔軟に対応しながら邁進していく所存です。どうぞよろしくお願い申し上げます。
地方独立行政法人山口県立病院機構
山口県立総合医療センター
院長 武藤 正彦