人工関節センター
入院から手術まで
入院日
- 理学療法士による機能評価・リハビリがあります。
- 2階の手術室で麻酔科の医師の診察を受けていただきますので看護師がご案内します。ご家族の方もできれば同席をお願いします。この時手術の順番がわかり、時間が決まります。
- 手術に輸血(自己血貯血)を使われる方は、採血があります。
- 病歴や日常生活について看護師がお話を聞きます。
- 看護師が、手術の左右を確認し、手術側の手首にピンクのバンドを付けます。
- 人工関節についてのDVDを視聴していただきます。
- 手術後は数日間、入浴が出来ませんので、入浴・洗髪・爪切りを済ませておきましょう。
- 医師の指示のもと、浣腸・除毛・消毒薬のアレルギーテストをします。
- 麻酔科の医師の指示のもと、飲食を止める時刻をお知らせします。毎日飲んでいる薬の中で、手術の日の朝も飲む薬があれば、同時にお知らせします。
- 手術の左右を間違わないように、医師が手術する足にマーキングを行います。(当日に行うこともあります)
手術当日
- 洗顔・歯磨き・髭剃り(男性)を済ませてお待ちください。
- 排尿を済ませ、手術着に着替えます。
- ベッドに横になり、手術をする足の消毒をします。
- 麻酔科医師の指示のある方は、肩に筋肉注射をします。
- 時間になりましたら、手術室へご案内します。
手術後について
手術後
- 腕に1~2本の点滴が入っています。その他に尿管(尿を出す細い管)が入っています。
- 手術中や手術後など、長い時間、動けない状態が続くと、血液の流れがゆっくりとなり、足などの深部静脈に血栓(血液の塊)ができやすくなります。これが、血管をつまらせ肺梗塞・脳梗塞・心筋梗塞を起こすことがあるので、予防することが大切です。 そのため、血液の流れを良くするために、手術中に弾力性のあるハイソックスを履きます。
- 手術後は、足の裏を定期的にマッサージする、ポンプの様な器械がつきます。ハイソックスは、しっかり歩行が出来る様になるまでの着用をお勧めしています。(退院まで)
- 手術部位はアイスノンで適宜冷やします。
- 痛みに対しては、医師の指示のもと、注射や点滴・坐薬などを使用します。我慢せずに相談して下さい。
- 手術後にしばらく酸素を使用します。
- 出血の量や貧血の度合いをみて、輸血をすることがあります。
- 大きな手術を受けた後ですから、熱が出ることもあります。
- 手術の後は、腸の動きを確認して水分摂取を許可します。それまでは何も口にしないで下さい。
手術翌日(1日目)
- 朝食(全粥)が出ます。ベッドの背もたれを起こして、起きることが出来ます。初めは看護師が行いますので、そのままお待ち下さい。
- 痛み止めと胃薬の内服が始まります。その他医師の指示により、今まで飲んでいる薬も飲み始めますので、看護師に分かりやすい様、まとめておいて下さい。
- 手術着から病衣へ着替えをします。お下(陰部)をお湯で流し、蒸しタオルで身体全体を拭きます。背中を拭く時、横向きになりますが、脱臼予防のため、一人の看護師が足を持つか、足台・足枕を使います。横向きの際は、手術をした側の足が上になるようにして、足を開いた状態を保つ事が大切です。管などもありますので、看護師とともに行います。
- 端座位(ベッド脇に足を下ろして腰掛けること)の練習をします。バランスや痛み、ふらつき、血圧などの状態をみて、次に立位・歩行器での歩行の練習をします。
- 立位・歩行器での歩行が出来たら、尿の管を抜きます。車椅子用トイレを使用しますが、初めは練習をかねて看護師と移動しますのでその都度、お知らせ下さい。(転倒や脱臼などの危険防止のためです)。
手術後(2~3日目)
- 身体に入っている管類が抜けると、訓練室でのリハビリが始まります。リハビリの内容は、関節の状態・手術法などで個人差があります。
- 立位や歩行が安定し、創部のガーゼが防水絆創膏に変わったら、シャワー浴が出来るようになります。
- 手術後3日目に日常生活動作の注意点・脱臼予防のDVDを視聴します。
手術後(10日目)
- 日常生活動作の注意点・脱臼予防のDVDを視聴します。
- 抜糸を行います。創の表面を縫わない場合もあります。その場合は表面に貼っているテープをはがします。
- 抜糸後は、翌日より防水絆創膏なしで浴槽に浸かることが出来ます。
手術後(14日目)
- 日常生活動作の注意点・脱臼予防のDVDを視聴します。
- 脱臼予防のため、リハビリスタッフと共に、浴槽の出入りの仕方を練習します。